中小企業診断士

中小企業診断士の資格概要

中小企業の経営状態を総合的に診断して、課題や問題点を改善支援するコンサルティング業務を担います。具体的には、企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスします。また、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援します。このため、中小企業診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業への施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できるような知識や能力が求められています。

合格までの道のり

独学のみで合格するのは難しく、一般的には予備校等を利用して勉強します。学費の相場は、大手予備校30万円程度です。
2次試験合格者で15日以上の実務従事または実務補修修了者は、中小企業診断士の登録申請ができます。
登録の有効期限は、5年間で、更新するためには、有効期限内に以下を満たすことが必要です。
① 新たな知識補充のための理論政策更新研修、論文審査または研修の指導を5回以上行う。
② 診断実務に30日以上従事する。
なお、1次試験合格後、2次試験の代わりに中小企業大学校等の養成課程を経て受講することでも資格取得できます。

キャリア展開・将来性

中小企業診断士は、経済産業省が認可する経営コンサルティング業務の国家資格ですが、中小企業診断士に特有な独占業務というのは特に認められていません。ですので、独立開業することも、もちろん可能ですが、金融機関、一般事業会社、自治体等に勤めながら、その専門性を活かして、企業内でキャリア形成する方が多いです。

試験の概要

【1次試験】
A 経済学・経済政策
B 財務・会計
C 企業経営理論
D 運営管理
( オペレーション・マネジメント )
E 経営法務
F 経営情報システム
G 中小企業経営・中小企業政策

【2次試験】

口述試験 中小企業の診断および助言に関する実務の実例

A 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 I
B 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 II
C 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 III
D 中小企業の診断及び助言に関する実務の事例 IV

【試験日】
1次試験 8月
2次試験 10月、12月

【試験地】
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡
【受験手数料】
1次 13,000円
2次 17,900円

【1次試験】
年度 H19 H20 H21 H22 H23 H24
受験者数 12776 13564 15058 15922 15803 17168
合格者数 2418 3173 3629 2533 2590 3519
合格率 18.9% 23.4% 24.1% 15.9% 16.4% 23.5%