行政書士資格を副業に活用

行政書士


【Question】
行政書士の資格の活用法について教えてください。


 

【Answer】
行政書士には、法律や行政手続などに則り、お役所に提出する書類、申請書を作成代理する、代理申請をするお仕事があります。

また、行政・法律関係などの相談に応じたりする法律の専門家です。通称、「町の身近な法律家」として活躍できる国家資格で、行政書士の主人公が活躍するテレビのドラマも放映されました。

行政書士は、独立開業するための資格と位置づけられます。行政書士は、これまでの実務経験に基づき、行政手続き関係、書類作成、代理申請などを行って仕事をしていくことになります。

お客様のすそ野を広げて、行政書士の資格でビジネスを切り開いている人は大勢いらっしゃいます。

そして、弁護士や税理士の資格をもっていれば、無試験で行政書士の登録をすることができます。

宅建やFPといったその他の資格と組み合わせて、行政書士の資格とその他の業務をミックスして、資格を活用する選択も考えらえます。

行政書士の仕事は「代書屋」と称されることがおおいのですが、代書と代書に係る手続きについて相談を受けて、その問題を解決する、いわゆるコンサルティング、ソリューションビジネスといった展望も考えられます。ただし、テレビドラマでもありましたが、弁護士法で、行政書士ができない業務もありますのでそのあたりに留意して仕事をしなければなりません。

一般事業会社でも、もちろん行政書士の資格を活用することはできます。例えば、企業法務部などのコンプライアンス部門でしたら、行政書士が得意とする分野の仕事が回ってくる可能性があります。例えば、契約書のチェックやコンプライアンス関係、法令順守手続きの仕事です。大企業であれば、このあたりの手続きは、自社内でやっていることが考えられますので、行政書士として実務経験を蓄積するため活用することも考えられます。

そして、その他の選択肢として、先輩の行政書士先生の事務所にお世話になるという選択も考えられます。経験豊富な先輩の下で、実務経験しながら、将来の独立開業のため準備をすることも良いでしょう。

 


【Question】
行政書士の資格の年収はどのくらいでしょうか?。


 

【Answer】
よく言われることですが、行政書士の年収は他の士業の資格と比較すると、低い報酬であると言われることがあります。

以前、行政書士会が実施したアンケート結果によると、行政書士のうち、年収500万円以下と答えた方の割合がなんと75%を超えていたという結果がでています。もちろんこの数字には、資格をとったものの、今は主婦をしています、働いていませんといった人も含まれていると考えられますが、少し割引いて考えた方がよいかもしれません。

ざっくりいうと、行政書士の4人のうち3人もが、日本のサラリーマンの平均年収くらいの年収を稼げていない可能性があるのです。これは驚きですよね。

ただ、行政書士の先生の中でも、普通のサラリーマンの方以上に、十分に稼いでおられる方も多数いらっしゃいます。ですので、行政書士で開業する場合は十分に事業展開の戦略を検討して、準備をしっかりする必要があります。また、行政書士だけの資格で独立直後は、収入面でかなり厳しくなるかもしれませんので、その他の副収、他の資格と組み合わせて(社会保険労務士、司法書士など)、事業を行っていく事が必要かもしれません。