弁護士の資格とは


弁護士

弁護士の資格とは

弁護士とは、当事者その他関係人の依頼又は官公署の委嘱によって、訴訟事件、審査請求、異議申立て、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件に関する行為その他一般の法律事務を行うことを職務とする者をさします。

自他ともに認める難関資格の代表格であり、資格取得までにはいくつもの難しい関門を通り抜ける必要があります。近年では、弁護士の就職難などのニュースが世間を騒がせていますが、法律に係る仕事でさらに上を目指したい方は是非とも取得したい資格でもあります。

 

合格への道のり

日本で弁護士になるには、法科大学院課程を修了し、法務省の司法試験委員会が行う新司法試験に合格し、その後、司法研修所に入所し司法修習を修了することになります。

まず、2006年から行われている新司法試験の受験資格は原則として法科大学院を修了した者に与えられますが、すべての法科大学院では、出願の際に法科大学院全国統一適性試験の成績が必要となります。

そして、新司法試験は、法科大学院での教育等をベースにして、裁判官、検察官、弁護士になろうとする者に必要な学識と応用力を判定する試験です。

 

この新司法試験に合格することが弁護士になるための最後の関門となります。

 

将来性

制度改革によって昨今弁護士の数は急増しており、昔のような高級とりといったイメージから、格差のある職業にかわりつつあります。

 

しかし、最難関資格だけあって、企業法務を行う大手事務所に勤めれば年収1000万円以上は確実にもらえる可能性があります。

 

また、独立開業することも当然OKです。

 

ただし、最近では、いきなり自宅で開業するたく弁、即弁、事務所を間借りして開業するノキ弁の姿も見受けられます。独立でいきなり大きな収入を獲得できるわけではないので要注意です。

 

 

試験の概要

新司法試験の概要は下記のとおりです。

【 受験資格】
・ 受験時において法科大学院の過程を修了しているもの。
・ 司法試験予備試験に合格したもの

【試験地】
札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市

【受験日】
5月中旬

【試験科目】
短答式試験
・ 公法系科目
・ 民事系科目
・ 刑事系科目
論文式試験
・短答式の同一科目+選択科目※
※ 倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法、(公法系、私法系)

【受験料】
28000円(電子出願の場合27200円)

 年度 H19 H20  H21  H22  H23  H24
 受験者数 4,607 6,261 7,392 8,163 8,765 8,387
 合格者数 1,851 2,065 2,043 2,074 2,063 2.102
 合格率 40.2 32.9 27.6 25.4 23.5 25.1