旅行で節税は可能か?!
長期休暇を家族でゆっくりと過ごそうと考えている個人事業主や企業経営者の方も大勢いらっしゃることと思います。
そのような時に、旅行を経費として計上できるのかといった疑問をいただいた方も少なくないはず。
当記事では、旅行と経費の関係について簡単に説明したいと思います。
出張と経費の関係に注意
事業で行くべき出張先に、家族旅行を兼ねてご家族と行かれることも可能性としては考えられます。例えば、出張先が海外や行楽地であれば、休暇と仕事のスケジュールを重ねて家族旅行としても行きたいと思いつくかもしれません。
その場合の旅費についてですが、家族の分やプライベートで遊ぶ費用の全額を経費計上は難しいでしょう。
あくまで、仕事の出張分に相当する交通費や宿泊費、取引先への飲食代(会議費、接待交際費用など)については、経費にして計上することは考えられます。
ですので、このようなケースでも諦めずに、仕事分とプライベートぶんを分けて管理するように注意しましょう。
どこまでが経費になるのか?
宿泊する宿舎で、相手方と打合せ会議を実施した場合や、営業のために訪問先に出向いたり、業務目的と断言できるのであれば問題ないでしょう。
ただし、政治家の不正な経費流用のように、業務目的という名目をこじ付けて費用計上するのはやめましょう。
なお、旅行を伴う出張のスケジュールのうち、仕事をした日程の経費だけに入れることも考えられます。全行程(5日)のうち1日のみ業務で動き回ったとしたら、20%分だけを経費に計上することも考えらます。
家族が取締役に就任してたら
家族が会社の取締役に登記され、経営に従事していた場合、その旅行が税務上の一定の費要件を満たしていれば、経費計上も可能です。
- 旅行期間が4泊5日以内である(海外旅行の場合は滞在日数が4泊5日以内)
- 旅行の参加人数が、従業員数全体のの50 %以上である
- 常識の範囲内である
といった条件を満たすことも必要です。出席名簿や旅程、企画書などを保管しておきましょう。